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緑内障について

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視野が狭い

何となく見づらい

メガネが合わない

暗いところが見づらい

運転中トンネルにはいるとしばらく見えない

多くは両目ですが、片目の発症もあります。発見の契機は上記症状のほか、人間ドックで指摘、結膜炎や花粉症などで受診された際にたまたま見つかる、ことも多くみられます。

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​緑内障とは

​治療について

主な症状​

​手術について

​日常生活での見え方​

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​緑内障とは

​視野が狭くなる病気​。自覚症状が出ずらく、一度進行すると元には戻らないため早期発見・治療が大切。

視神経の病気で、一言でいえば視野が狭くなる病気です。

発症は主に中年以降で、時間をかけてゆっくり進行し、失明にいたることもあります。日本人の失明原因の1位となっています。2000年に日本人の40歳以上の5%が罹患していることがわかりました。年齢とともに有病率が上がるため、高齢社会の進展に伴い、その割合は6%、7%、8%、と今後上昇していくことがわかっています。

自覚症状が出づらく、多くは中期以降にならないと自分では気づきません。多くがゆっくりゆっくりと進行します。その時間軸は5年10年単位です。一度進行したら元に戻ることはなく、早期発見早期治療が何より大切です。

 

最初は目薬の治療から始まり、進行する方はやむを得ず手術へいたることがあります。一度診断されてしまうと定期的な通院が必要となってしまう、やっかいな病気です。

近年の機械の進歩により、症状が出る前の発見が多くなりました。前視野緑内障といい、若い方でも、緑内障予備軍として管理が必要な病型があることがわかってきました。

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​主な症状

 視野が狭い

 何となく見づらい

 メガネが合わない

 暗いところが見づらい

 運転中トンネルにはいるとしばらく見えない

  多くは両目ですが、片目の発症もあります。発見の契機は上記症状のほか、人間ドックで指 

  摘、結膜炎や花粉症などで受診された際にたまたま見つかる、ことも多くみられます。

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日常生活での見え方の違い

視野が欠ける場合の見え方(視野が欠けていることを自覚できない)

​▼正常な見え方

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​▼緑内障の見え方

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​治療について

ほとんどの方が目薬で眼圧を下げる治療をする。目薬による眼圧下降が不十分な場合は、レーザー治療や手術に移る。

治療はどうするか。眼圧を下げることにつきます。眼圧というのは、目の硬さのことであり、血圧が血管内の圧のことをいいますが、それと同じように目の圧のことをいいます。眼科にいくと、目に風があたる検査をされることがありますが、眼圧を測定しています。その数字を低くすることが治療になります。正常眼圧は20mmHg以下ですが、ひとりひとり下げる目標とする眼圧は異なります。同じ眼圧でも緑内障が進行してしまう方と、進行しない方がおり、視神経の脆弱性に起因することがわかっています。

眼圧をどうやって下げるか。ほとんどの方が目薬による治療になります。まず1日1回の目薬から始めて、眼圧下降が不十分、または定期的な視野検査で進行がみられるようなら、治療が不十分として、目薬をさらに追加していくことが標準治療になります。

目薬による眼圧下降が不十分な場合、外科的治療に移ります。外来で出来るSLTと呼ばれるレーザー治療から、手術室で行う緑内障手術があります。

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​手術について

​手術は「流出路再建術」と「濾過手術」に大別される。

緑内障手術は、流出路再建術という手術と、濾過手術といわれる手術に大別されます。近年進化著しいのが、流出路再建術と呼ばれる手術です。

流出路再建術とは、眼圧を構成する房水といわれる水の出口の抵抗を減らす手術です。わかりやすく言えば、水の出口である排水管を掃除するイメージです。具体的にいうと、水が流出していく際の抵抗となる線維柱帯といわれる場所を切開します。合併症も少なく、安全な手術の部類に入ります。しかし緑内障手術の効果としてはそれなりです。白内障手術と一緒に施行することもあります。近年ではこれを極小切開緑内障手術といいます。

濾過手術について説明します。

目の中の水、房水を目の外へ逃がす手術です。目の中と外を交通させ、房水が目の外へ水が流れるようにします。水を逃がすパイプを挿入し留置することがあります。手術効果は強いです。手術中や手術後の合併症は比較的多く、術後の通院が多くなり厳密な管理が重要です。術後に生活制限が必要となることがあります。現状、進行する緑内障で眼圧が高い場合には、今でも標準治療といえるでしょう。

今まで説明した手術のほかに、特殊な緑内障手術として、iStentと呼ばれるデバイスを目の中に埋め込む手術もあります。白内障と同時に施行しないといけない制限があります。合併症は少なく、安全な手術の部類にはいりますが、手術効果はそれなりです。

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最後に、手術というのは、人生の一大イベントだと思います。

今まで病気と無縁で、手術など考えたことがなかった方でも、加齢に伴いでてくるものですので、いつかその時は訪れます。

患者様の今後の人生に大きな影響を与える手術をいかに安全に、目や身体に負担なく、合併症なく施行するために、顕微鏡、手術機械、手術デバイス、そして手術技術そのもの、全てにおいて惜しみなく投資しております。

どこで手術を受けるか。非常に重要です。手術をご決断なさった方はぜひご相談ください。

​院長よりメッセージ

(りょくないしょう)

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