後部硝子体剥離とは
治療は基本的にしない。濁り事態は次第に軽くなり、気にならない程度まで軽減するかたがほとんど。
50代以降の 飛蚊症 の原因として最も多く見られます。
硝子体は子供のころから、ゼリー状の一つの塊として、目の中に張り付くように存在しています。
それが加齢に伴い網膜から剥がれる変化が50代以降で生理的に起こります。これを後部硝子体剥離といいます。
まず網膜を引っ張るため、それが網膜への刺激となり、光が走ってみえるという症状が起こりだします。
そのうち網膜から剥がれると、硝子体のうち、網膜に接している面はもともと少し濁っているため、それが網膜上に浮かぶようになり、光の影、すなわち飛蚊症として感じるようになります。また出血を起こすことがあります。
治療は基本的にしません。出血はまず自然に吸収します。
濁り事態は次第に軽くなり、気にならない程度まで軽減するかたがほとんどです。
最近ではこの濁りをレーザーで散らす治療がでてきました。気になる方はご相談下さい。
主な症状
ー 黒い点々が急に一つ二つ、もしくはたくさん見えはじめた
ー アメーバのようなものが目や顔を動かすとついてくる
ー 急に膜が張っているように見える
ー 視界の端のほうに光がときどき走り、黒い点やクモの巣のようなものが見え始めた
ー 白い壁をみると視界に半透明のゼリー状のものが浮かんで見えて不快
など症状の表現の仕方は様々で、多岐にわたります。
日常生活での見え方の違い
黒い点や線、白い膜が見える場合の見え方
▼正常な見え方
▼飛蚊症の見え方
最後に、手術というのは、人生の一大イベントだと思います。
今まで病気と無縁で、手術など考えたことがなかった方でも、加齢に伴いでてくるものですので、いつかその時は訪れます。
患者様の今後の人生に大きな影響を与える手術をいかに安全に、目や身体に負担なく、合併症なく施行するために、顕微鏡、手術機械、手術デバイス、そして手術技術そのもの、全てにおいて惜しみなく投資しております。
どこで手術を受けるか。非常に重要です。手術をご決断なさった方はぜひご相談ください。
院長よりメッセージ
(こうぶ しょうしたい はくり)